「WICKED SABBATH」
'71年7月18日


 SBD/FMのないMASTER OF REALITYツアーでもなにか1つ……とAUDソースを探したんですが、音質に以上にこだわったのがセットリスト。と言うのも、彼らはオリジナル再結成や各人のソロライヴ等、事あるごとに1st〜3rdへの愛着を垣間見せており、その3枚を1回のセットに凝縮した音源が欲しかった。特に変わった曲もないので[FAVOURITE]とは主旨がズレるものの、特別な思い入れがあるので特集ページにしました。

'71年7月18日TRONT, CANADA (AUDIENCE RECORDINGS)

1. N.I.B.
2. War Pigs
3. Sweet Leaf
4. Black Sabbath
5. Iron Man
6. Children of the Grave
7. Wicked World
8. Paranoid
9. Fairries Wear Boots

MEMBER
GUITAR: Tony Iommi
VOCAL: Ozzy Osbourne
BASS: Geezer Butler
DRUMS: Bill Ward

 '70年代中頃までの彼らは、まだ発表していない新曲もステージでプレイしていました。なので、純粋に「最初の3枚だけ」のライヴとなるとPARANOIDツアー中盤〜MASTER OF REALITYツアー中盤('71年1〜10月)だったと思われます。その中で'80年代以降も演奏され続け、オリジナル再結成で演奏率99%以上を記録した「絶対の5曲」(Black Sabbath、War Pigs、Paranoid、Iron Man、Children of the Grave)がすべて揃っているのはこの1日のみ。しかも超重要曲N.I.B.、Fairries Wear Bootsも演奏され、実に「核の8曲」のうちInto the Void以外の7曲がズラリと並んでいるわけです('70年代では8曲全部を演っている日はありません)。また、ジャミングナンバーWicked World、人気の高いSweet Leafもこの時期には必須曲。こういったベスト選曲を、生み出した当時の当人自身が1つのショウとして組み、演奏しているのです。
 その上、トレードサイトを巡っても評判の良い素晴らしいAUDサウンド。冷静に聴けばこもり気味で歪みもあり「誰にでも薦められるか?」となると悩みますが、低音がしっかりしていて何度聴いても飽きない。曲間が大胆にカットされているのが玉に瑕なものの、演奏/選曲/曲順/音質/記録…すべてが1枚に凝縮された奇跡のヴィンテージ・ライヴですね。


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