'95年5月
前ツアー終了とともにGeezer Butler、Bill Wardが抜けます。（'94年9月）Geezerは脱退に際していくつかの捨て台詞を残しますが、彼は辞めるたびに同じ事を言うので、思わず「だったらなんで何度も復帰すんの？」とツッコミ（苦笑）たくもなる。恐らくOzzy Osbourneが現役復帰を表明したのでそっちに乗り換えた、といったところではないでしょうか。ほぼ同時期にソロプロジェクトg//z/rを立ち上げており、音楽的モチベーションもそちらを向いていたのかも知れませんね。
それはさておき、リズム隊を失ったSABBATHはほとんど間をおかずにCozy PowellとNeil Murrayを呼び戻し、"TYR" BLACK SABBATHが復活します。（'94年10月）Cozyは“渡り鳥”と称されるほどの売れっ子ドラマーですが、多彩なキャリアを通じて同じバンドに再加入したのはBLACK SABBATHただ１つ。商業的にはインパクトを残せなかったラインナップなのに復活したので「人脈が尽きたか？」と勘繰ることもできますが、「本人達にとってよほど充実感のあるバンドだった」と思いたくなるのがフリークの人情（笑）というもの。なにはともあれ、彼らは新作FORBIDDENの制作に入ります。
同一レーベルによって同時に発掘、しかも同じくインストの「DEHUMANIZER REHEARSALS」に似てるかと思いきや、こちらはかなり完成され、アレンジ等もオフィシャルに近い。製作段階も、聴いた印象もまったく違いますね。>>「DEHUMANIZER REHEARSALS」特集へ
「REINCARNATION」DISC 4。こちらは全曲歌入りのラフミックス。
高音質なのは変わらないのですが、いかんせんオフィシャルに近過ぎてドコが違うのかよくわからない…。もっと聴き込んで聴き所を発見したら更新します。（ヘタレで本当に申し訳ないです）もちろん、オフィシャルのコピーじゃないんですけどね。とにかく、FORBIDDENが好きか嫌いかに関わらず、聴き応えがあるのは上記「FORBIDDEN ROUGH MIX」の方です。
STUDIO ROUGH MIX SOURCE 1 (INSTRUMENTAL)
1. The Illusion of Power
2. Forbidden
3. Shaking off the Chains
4. Can't Get Close Enough
5. Guilty as Hell
6. Black Ice (Get a Grip)
7. Song in B (Loser Gets It All)
8. Kiss of Death
9. I Won't Cry for You
10.Blues (Sick and Tired)
11.Rusty Angels Can't Fly (Rusty Angels) MEMBER
GUITAR: Tony Iommi
BASS: Neil Murray
DRUMS: Cozy Powell
ADDITIONAL KEYBOARD: Geoff Nicholls
Ernie Cのプロデュースが賛否を呼んだFORBIDDENですが、このラフミックスにErnie Cの手が加えられているか定かではありません。が、音がまったく違うのは確かです。ギターが熱く歪みつつ、非常にクリアで迫力があります。「DEHUMANIZERをさらに凶暴にした感じ」とでも言えばいいかな？ SABBATHに、この編成になにを望むかは人によって違うとは思いますが、このサウンドは一聴の価値アリですね。Martinはオケを聴きながら即興でヴォーカルを入れたそうですが、そのとき聴いたのがこのテープなんでしょうか？
STUDIO ROUGH MIX SOURCE 2 (with TONY MARTIN)
DISC 4
1. Can't Get Close Enough
2. Dusty Angels
3. Illusion of Power
4. Illusion of Power (more bass)
5. Get a Grip
6. Guilty as Hell
7. Kiss of Death
8. Loser Gets All
9. Shakin of the Chains
10. Forbidden MEMBER
GUITAR: Tony Iommi
VOCAL: TONY MARTIN
BASS: Neil Murray
DRUMS: Cozy Powell
ADDITIONAL KEYBOARD: Geoff Nicholls
