SACRED HEART Tour
「SACRED HEART」ツアーの記念すべき一発目は日本のSUPER ROCK '85で、公式VHSでもリリースされました。写真はそのVHS起こしのDVD-R。本当ならオフィシャル落としに手を出したくはないんですが、再発されるのはCraig Goldy交代後の「SACRED HEART "THE VIDEO"」ばっかり。そっちの方が演出も仕上がりも豪華、演奏の完成度も高いので気持ちも事情も分からなくはない(苦笑)。でもやっぱりVivianで聴きたいんですよねぇ。
スペースが余ったので余談。この年の10月31日Worcester公演は放送され「HALLOWEEN PARTY '85」「TRICK OR TREAT」なるブートレッグになっているそう。名前は聞いたことがあるものの、見たことがないんですよねぇ。このツアーは貴重だけに気になる気になる!
DIOのプロショット映像を集めたコンピレーションDVD。ここにCraigお披露目パフォーマンスの模様が2曲収められています。目まぐるしく色を変える照明、過剰なスモーク、画像処理……通常ライヴとは違う、いかにも「TV番組っ!」といったムードの映像です。
Craig交代後の「SACRED HEART」ツアーを収めた公式VHS。DVD版も出ていますが、私は買い換えてません。公式物までいちいち書くつもりはないんですが、なにせ他にめぼしいライン物がないので仕方ない。Craig交代後にはフルセットやStars入りのAUDブートも沢山あるんですが……書くほどの思い入れがなくて。すみません。
'85年8月10日〜'86年10月11日
同一ラインナップのままチャリティプロジェクト「HEAR'N AID」を主催し、3rdアルバム「SACRED HEART」を完成させたDIO。ツアーを一区切りさせた'86年2月にVivianからCraig Goldyにスイッチしますが、まずはVivian在籍時から。
MEMBER:'86年1月12日まで
VOCAL: Ronnie James Dio
GUITAR: Vivian Campbell
BASS: Jimmy Bain
DRUMS: Vinny Appice
KEYBOARD: Claude Schnell
このアルバム、私はさして気に入ってないもののKing of Rock and Roll、Sacred Heart、Rock'n'Roll Children、Hungry for Heavenの4曲だけは異常に好きなんですよね。それぞれDIOの多彩な魅力を象徴したベストソングとさえ思いますよ。で、ライヴとなるとこういった曲ばかりが採用され「HOLY DIVER」からのセレクトも多い。妙に愛着のあるツアーだったりします。
しかし公式映像が2種出ているものの、他に大したアイテムがないのが困りもの。特に前半のVivian在籍時はロクなAUD録音すら見あたらないんですよねぇ。食い足りない。
PIRATE DVD-R「SUPER ROCK '85 IN JAPAN」
'85年8月10日SUPER ROCK FESTIVAL, TOKYO
1. King of Rock and Roll 2. Like the Beat of a Heart 3. Don't Talk to Strangers 4. Hungry for Heaven 5. The Last in Line 6. Holy Diver 7. The Last in Line (reprise) 8. Heaven and Hell 9. Sacred Heart 10. Rock'n'Roll Children 11. Long Live Rock'n'Roll 12. Man on the Silver Mountain 13. Rock'n'Roll Children (reprise) 14. Rainbow in the Dark 15. Stand Up and Shout
一発目に相応しく?新曲は結構危うく、Hungry for Heavenではギターにトラブルが起きてRonnieが取り繕っています。一発目をリリースするだけで凄い度胸だと思いますが、トラブルもノーカットとは……。“龍の一声”もRonnie自身が叫んでいて微妙にショボい(苦笑
……と、まぁ文句ばかり並べましたが、この選曲をVivianで(多分)フル、しかもオフィシャル収録で観られるのは貴重&素晴らしい。このツアーのフェイバリットなだけでなく、DIOの全ライヴアイテムでも「MONSTERS OF ROCK 1983」「DEFINITIVE SPOKANE」と並ぶ思い入れ盤です。
BOOTLEG CD「GRANDSTAND」(SBD録音?)
'85年8月31日CNE GRANDSTAND, TRONT, ON
1. Introdyction 2. King of Rock and Roll 3. Like the Beat of a Heart 4. Don't Talk to Strangers 5. Hungry for Heaven 6. The Last in Line 7. Drum solo 8. Heaven and Hell 9. Guitar solo 10. Sacred Heart 11. Stand Up and Shout 12. Long Live Rock'n'Roll 13. Man on the Silver Mountain 14. Rock'n'Roll Children 15. Rainbow in the Dark
SBDと聞いて手に入れたんですが……音が悪くてよく分からない(苦笑)。遠い感じなのでAUDな気もしますが、歓声がやたら小さいからSBDかも……などと考えるのも面倒になる音。念のために載せておきます、って感じです。
BOOTLEG CD「DEFINITIVE SPOKANE」DISC 2
'85年10月1日LAKEFRONT ARENA, NEW ORLEANS
11. King of Rock and Roll 12. Like the Beat of a Heart 13. Don't Talk to Strangers 14. Ronnie James Dio interview 15. The Last in Line 16. Holy Diver / The Last in Line (reprise)
DIOとWHITESNAKEのSpokane公演をカップリングしたブートCDのボーナス。むか〜しアナログでブートもあったようですが、CDは多分コレだけ。King Biscuit Flower Hourの放送原盤から起こされてるそうでSpokane本編やオフィシャル「INTERMISSION」に比べると若干こもり気味な気もしますが、コレはコレで十二分な高音質です。
貴重な時期のライン物は非っ常〜にありがたい…ものの、あまりに短いのはいかんともし難い。Don't Talk to StrangersやThe Last in Lineは他でいくらでも聴けるんだから、どうせならもっと「SACRED HEART」の曲を……などと20年以上前の放送に文句を言っても仕方がないですね。
>> DIO with WHITESNAKE Tour '84へ
OFFICIAL CD「INTERMISSION」
'85年12月6日THE SPORTS ARENA IN SANDIEGO, CA
1. King of Rock and Roll 2. Rainbow in the Dark 3. Sacred Heart 4. Time to Burn (Studio track) 5. Rock'n'Roll Children〜Long Live Rock'n'Roll〜Man on the Silver Mountain 6. We Rock
このツアーのSBD/FMはあまりに数がないのでオフィシャルも書いちゃいます。音質は文字通りのオフィシャルクオリティですが、上記のLakefrontと同じくやたら短いのは困ったもんですね(苦笑)。短いなら短いなりにLike the Beat of a Heart、Hungry for Heaven等の新曲だけで固めてくれれば「SACRED HEARTのライヴ編」として濃いミニアルバムになったのに。スタジオテイクが挟まるのも興醒めだし、Rainbow in the Dark、We Rockばっかり何回切り売りすれば気が済むんだ!
そうは言っても、アルバムでは“疑似ライヴ”だったKing of Rock and Rollの“本物ライヴ”がオフィシャルCDで聴けるのはとんでもなく嬉しい。並べて比べたくなるでしょ?(笑)Sacred Heartも迫力があってとても良いですし、愛聴テイクです。
OFFICIAL CD「HEAR'N AID」
'85年12月6日THE SPORTS ARENA IN SANDIEGO, CA
7. Hungry for Heaven
すっかり忘れてましたが、チャリティプロジェクトのCDにこの日のHungry for Heavenが入ってましたね。クレジットは「'85年12月7日」となっていますが、その日はLos Angeles公演なのでミスでしょう。「SUPER ROCK '85 IN JAPAN」ではトラブってただけに、この曲のオフィシャルライヴは嬉しい! 早速「INTERMISSION」のKing of Rock and Roll、Sacred Heart、Rock'n'Roll Childrenと合わせて「SACRED HEARTのライヴ編」を自作して遊んでます(笑
Vivianが脱退し、黄金期と呼ばれるラインナップがついに崩壊したDIO。ラストギグは'86年1月12日のHonolulu公演でした。後任には「HEAR 'N' AID」にも参加していたCraig Goldyが3月に加入。4月4日にTV番組「TUBE」にてお披露目ギグを行い、そのまま「SACRED HEART」ツアーを続行します。
MEMBER:'86年4月4日から
VOCAL: Ronnie James Dio
GUITAR: Craig Goldy
BASS: Jimmy Bain
DRUMS: Vinny Appice
KEYBOARD: Claude Schnell
BOOTLEG DVD-R「MASTER SEQUENCE」
'84年6月11日PINKPOP FESTIVAL, GELLEN, HOLLAND
1. 〜2.
'84年1月14日ROCK PALACE, HOLLYWOOD, CA
1. 〜4.
'86年4月4日THE TUBE, LONDON
1. Hungry for Heaven 2. Rock'n'Roll Children (cut out)
'88年2月5日MTV HEADBANGER'S BALL, SAN ANTONIO, TX
1. 〜5.
'97年11月15日SKOL ROCK FESTIVAL, ESTADIO DO CANINDE, SAO PAULO, BRAZIL
1. 〜6.
OFFICIAL VHS「SACRED HEART "THE VIDEO"」
'86年6月17日SPECTRUM, PHILADELPHIA, PENNSYLVANIA
1. Intro (Draco Ignis) 2. King of Rock and Roll 3. Time to Burn 4. The Last in Line 5. Holy Diver 6. The Last in Line (reprise) 7. Heaven and Hell 8. Sacred Heart 9. Rock'n'Roll Children 10. Long Live Rock'n'Roll 11. Man on the Silver Mountain 12. Rock'n'Roll Children (reprise) 13. Rainbow in the Dark
さて、注目はやはりCraig Goldy。悪くはないんですが、Vivianほどメタリックなエッジが効かないため今ひとつ物足りない。特にこのツアーだとVivianとモロに曲が被るし、構成もほとんど同じなのでついつい比べてしまう。Craig自身のせいなのか、プロダクションのせいなのか分かりませんが、彼の本領発揮を聴くなら次のツアーに限りますね。
しかし、豪華絢爛のステージセット、Ronnieとドラゴンの決闘、Spectrumを埋め尽くす大観衆を観られるのは何物にも代え難い美点。演奏も日本公演とは比較にならないほど安定しており、DIOがもっともビッグだった時代のスケール感を今に伝える代表作でしょう。別にコレが一番好きってわけじゃないですが(苦笑
HOLY DIVER Tour /
THE LAST IN LINE Tour /
SACRED HEART Tour /
DREAM EVIL Tour /
LOCK UP THE WOLVES Tour /
DIO '93-99 /
MAGICA Tour /
DIO 2002-2009