READY AN' WILLING Tour
'80年6月1日〜12月


'80年6月〜'81年1月のスケジュール
'80年6月1〜18日 全英ツアー 13公演
19〜22日 Coverdaleの不調によりオフ
6月23〜24日 Hammersmith公演をライヴ録音
7月1〜2日 全英ツアーの残り日程 2公演
7月6〜21日 「COME AN' GET IT」のバッキング録音
8月21〜22日 リハーサル
24日 Reading Festivalにトリで出演
8月27〜31日 Hammesmith録音にオーバーダブ
9月1〜19日 「COME AN' GET IT」にオーバーダブ
9月29日 Hammersmith録音のミックス開始
10月2日 リハーサル
4日〜11月12日 初の全米ツアー 29公演
24日〜12月9日 ドイツツアー 12公演
'81年1月6〜25日 「COME AN' GET IT」の仕上げ
MEMBER
VOCAL: David Coverdale
GUITAR: Micky Moody
GUITAR: Bernie Marsden
BASS: Neil Murray
DRUMS: Ian Paice
KEYBOARD: Jon Lord

 日本公演を終えたWHITESNAKEが本国に戻るや、「READY AN' WILLING」がついにブレイクを果たします。ヒットムードに沸く全英ツアーでは、ハイライトとなるHammersmith Odeon公演を「LIVE...IN THE HEART OF THE CITY」として残す一方、タイトなツアーの合間を縫って早々に新作「COME AN' GET IT」の製作も手がけています。
 実はこの2枚、製作のタイミングが非常に近い。基礎となる録音も2週間と空いておらず、Reading Festivalを挟んだオーバーダブ工程では完全な連続作業でした。同時期のステージ編「LIVE...IN THE HEART OF THE CITY」とスタジオ編「COME AN' GET IT」、この2枚は“双子の作品”とも言えるアルバムのようですね。

BOOTLEG CD「LIVE...IN THE HEART OF THE CITY COMPLETE」
'80年6月24日HAMMERSMITH ODEON, LONDON
DISC 1

1. Come On 2. Sweet Talker 3. Walking in the Shadow of the Blues 4. Ain't Gonna Cry No More 5. Lovehunter featuering M. Moody Solo 6. Mistreated featuring B. Marsden Solo〜Soldier of Fortune
DISC 2
1. Nighthawk 2. J. Lord Solo 3. Nighthawk〜Belgian Tom's Hat Trick 4. Ain't No Love in the Heart of the City 5. Take Me with You 6. Fool for Your Loving

 本国ブレイクを満喫するツアーのハイライト、Hammersmith公演はWHITESNAKEを代表する名盤「LIVE...IN THE HEART OF THE CITY」で十二分にお馴染み。その元ネタとなる2日間のうち、24日分を収めたSBDブートです。「COMPLETE」と題されているものの、Paiceのソロ、Ready An' Willing、Lie Downが抜けており、Take Me with YouとFool for Your Lovingの曲順が逆になっています。アナログ2枚組用の仮曲順のような感じもしますが、そういう予定でもあったんでしょうか?
 そして問題のサウンド。テイク選び、オーバーダブ、ミックス、リマスター……等々、幾重にも及ぶトリートメントが施された公式盤にはさすがに及びませんが、いわゆるブートレベルとはかけ離れた素晴らしさ。完成盤ではやたらと巧かった(笑)Coverdaleも生々しく、ライヴ感ではむしろ公式以上と言ってもいいでしょう。歓声も(他の流出SBDモノよりは)入ってます。
 惜しいところで「完全無欠のライヴ盤」とはなり得なかったわけですが、Classic SNAKEの頂点をこれだけの長さ、これだけの音で聴けること自体が恐ろしく貴重には違いない。黄金期中の黄金期の生を堪能する、名盤中の名盤の製作過程を覗き見る……いかように聴くにも最高な、白蛇絶対の必聴盤です。


「COME AN' GET IT」DEMO CD
OFFICIAL CD「COME AN' GET IT」BONUS TRACK

(ROUGH MIX) 11. Child of Babylon 12. Girl 13. Come an' Gei It 14. Lonely Days, Lonely Nights 15. Till the Day I Die (BACKING TRACK) 16. Hit an' Run
BOOTLEG CD「LIVE AN' DEMOS」DISC 2
1. Don't Break My Heart Again 2. Girl 3. Come an' Get It 4. Lonely Days, Lonely Nights 5. Hot Stuff 6. Would I Lie to You 7. Child of Babylon 8. Hit an' Run 9. Till the Day I Die

 「LIVE...IN THE HEART OF THE CITY」だけでなく「COME AN' GET IT」も作業過程をうかがうことができます。「COME AN' GET IT」のリマスター盤(画像左)のボーナスには仮ミックスが5曲、カラオケ状態のバッキングトラックが1曲収録。公式だけに音質は抜群ですし、名曲佳曲群のヴァージョン違いは素直に嬉しい。ボーナスだけに本編から続けて聴くと「またこの曲?」感もありますけどね(苦笑
 一方、画像右の「LIVE AND DEMOS」は初来日の大阪公演AUDとカップリングになったデモブート。公式ボーナスとテイクが違うのかな……と、確かめるのもバカバカしくなる音質。こもり、ヒス、ヨレ、ピッチズレが全部そろってて、今にも電池切れになりそう(苦笑)。その中で興味深いのがHot Stuffでして、アレンジが大幅に違ってかなりカッコイイ。これを公式サウンドで聴きたかったなぁ。Don't Break My Heart Again、Hot Stuff、Would I Lie to You、Hit an' Runが歌なしのカラオケデモ。


BOOTLEG CD「BLOOD AND FLAG」
'80年8月24日READING FESTIVAL

1. DJ intro. 2. Sweet Talker 3. Walking in the Shadow of the Blues 4. Ain't Gonna Cry No More 5. Lovehunter 6. M. Moody Solo 7. Mistreated 8. Soldier of Fortune 9. Ain't No Love in the Heart of the City 10. Fool for Your Loving

 「LIVE...IN THE HEART OF THE CITY」「COME AN' GET IT」製作の合間を縫うようにReading Festivalにも出演。その際のFM放送はWHITESNAKE史上もっとも有名な音源で、ファンに愛され続ける決定盤中の決定盤です。数多くの同公演盤の中でこれは当時の放送ではなく、最近(と言ってもいつか分かりませんが)になっての再放送物だそう。女性のDJが冒頭とMistreatedの前に入ります。他の盤と比べて低音は豊かでノイズもなく、野外フェスのスケール感では「LIVE...IN THE HEART OF THE CITY COMPLETE」さえ凌いでいます。
 ライヴ内容もタメ息が漏れるばかり。前年のReadingはメンバーチェンジ直後のドキュメント性が音に出ていましたが、コチラは円熟味すら漂う完成したアンサンブルが眩しく、公式盤に近い感覚の歓声ミックスも実に自然。このMistreatedの素晴らしさたるや……言葉では言い表せませんよ。当日のフル収録ではない(Come On、Belgian Tom's Hat Trick、Take Me with You、Ready an' Willing、Lie Downの5曲も落ちてる!)のが惜しい、悔しい! これも間違いなく「WHITESNAKEライヴの代表作」に数えられるべき1枚。

BOOTLEG CD「IN CONCERT FEATURING WHITESNAKE」DISC 2
BOOTLEG CD-R「READING FESTIVAL 1980」
'80年8月24日READING FESTIVAL

1. Sweet Talker 2. Walking in the Shadow of the Blues 3. Ain't Gonna Cry No More 4. Lovehunter 5. M. Moody Solo 6. Mistreated 7. Soldier of Fortune 8. Ain't No Love in the Heart of the City 9. Fool for Your Loving
 超大定番なので同公演盤も山ほど。私が現在所有しているのはここに挙げた3枚だけですが、他にもありますし、これからも出続けることでしょう(笑
 で、画像左の「IN CONCERT FEATURING WHITESNAKE」は'79年と'80年のReadingフェスを1枚ずつ収めた2枚組ブートでDISC 2が'80年分。画像は'80年側のジャケ。タイトル通り「IN CONCERT」放送分で、DJも番組名をシッカリ言ってます。「BLOOD AND FLAG」と比べるとシャープさのある軽めの音で、高域のキツさとスクラッチノイズが少々気になります。'79年分と似てるかな。DJは男性で冒頭のみ。音としては少々微妙ではあるものの、2年分のReading Festival公演をカップリングするという陳腐なアイデアが見事にコレクト心をそそってくれやがります(笑
 もう1つ、画像右の「READING FESTIVAL 1980」は冒頭DJがないものの、Mistreatedの前のフェイド具合から「IN CONCERT」放送分と思われます(それともNHK-FM?)。ただ、音質では「BLOOD AND FLAG」の方に近い印象。比べるとクリアさや安定度が(若干)劣ります。


'80年10月5日WASHINGTON
BOOTLEG DVD-R「LIVE IN WASHINGTON 1980」「VICTIM OF LOVE」

1. Lovehunter 2. M. Moody Solo〜Lovehunter (reprise) 3. Come On 4. Sweet Talker 5. Walking in the Shadow of the Blues 6. Ain't Gonna Cry No More 7. Ain't No Love in the Heart of the City 8. Fool for Your Loving
BOOTLEG DVD-R「EARLY & GOODIE」
7. Walking in the Shadow of the Blues 8. Belgian Tom's Hat Trick 9. Sweet Talker

 WHITESNAKE初の米国ツアー、その2公演目を収めたプロショット映像です。'79年に米国デビューしていましたが、その時はたった一度きりのライヴ(9月23日)でした。
 PVやTV出演など1〜2曲の映像はこれまでもありましたが、ある程度の分量がまとまった映像は初。Classic SNAKEを収めた映像自体が極めて貴重です。ただし暗い画面と妙な画像処理、バラバラに並び替えられた曲順等々、品質は正直今ひとつ。ライヴ内容自体は良いと思うのですが……。
 基本的に2種類あり、長めに収録された基本編は画像右「VICTIM OF LOVE」画像左上「LIVE IN WASHINGTON 1980」で観られます。もう1つは当時の日本で放送されたと思われる3曲分(カタカナテロップが味わい深い:笑)で、Belgian Tom's Hat Trickも収録(画像左下「EARLY & GOODIE」)。なお「EARLY & GOODIE」は初期WHITESNAKEの映像集でPV、TVライヴなどが15曲分観られます。


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MOODY/MARSDEN, THE SNAKES, COMPANY OF SNAKES, M3


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