SLIDE IT IN Tour (Part 2)
'84年4月8日〜16日


5人組のライヴスケジュール
4月5日 Manchester公演 6人組最終日
4月7日 《Mel Galley負傷》
4月8日 Ludwigshafen公演 5人組初日
4月10日 Copenhagen公演
4月11日 Lund公演
4月13日 Goteborg公演
4月14日 Stockholm公演
4月16日 Stockholm公演 5人組最終日(TV収録)
4月25日 《Jon Lord、再結成DEEP PURPLEに参画》
6月15日 《Richard Baileyをツアーメンバーに雇用》
6月26〜28日 リハーサル
6月29日 St.Gallen Festivalのサウンドチェック
6月30日 St.Gallen Festival公演 4人組初日
ここではMel Galley離脱からJon Lord脱退まで、たった6公演だけの5人組を扱います。

MEMBER
VOCAL: David Coverdale
GUITAR: Mel Galley
GUITAR: John Sykes
BASS: Neil Murray
DRUMS: Cozy Powell
KEYBOARD: Jon Lord

 Galley負傷によりアンサンブルは期せずして「ブルージー」から「ハード」へと一気に傾倒、不足感どころか“あるべき姿になった”とさえ思える充実ぶりを聴かせます。決してGalleyが邪魔だったわけではないのですが、結果として他メンバー(Sykesだけではない)の奮起を呼んだようですね。
 リハ不足で練られてはいないもののSykesとLordのフレーズ応酬も眩しく、Powell&Murrayもノっている。スリムになったアンサンブルはスターがスターらしく聞こえ「最強」という形容でも不自然じゃありません。……それにしてもSykesのブルーズ解釈ってモロにGary Mooreですねぇ(笑


BOOTLEG CD-R「HERE'S A SONG FOR YA!」(AUD録音)
'84年4月8日FRIEDRICH-EBERT-HALLE, LUDWIGSHAFEN, GERMANY
DISC 1

1. Gambler 2. Guilty of Love 3. Ready an' Willing 4. Love Ain't No Stranger 5. Here I Go Again 6. Slow an' Easy 7. Crying in the Rain 8. 〜Soldier of Fortune
DISC 2
1. Keyboard solo 2. Drums solo 3. Ain't No Love in the Heart of the City 4. Fool for Your Loving 5. Thank You Audience 6. Slide It In 7. Don't Break My Heart Again
 「運命の4月」の5公演目にして5人組の初日。普通レベルのAUDサウンドで音切れや思いっきり歪んだりするところも何カ所かありますが、全体として“聴けなくはない…疲れるけど”といったところ。ただ、Sykesのギターが聴き取りやすいのは(音源の意義を考えると)実にありがたいです。
 Galley骨折の翌日なので、シングルギターのリハを行ったとしても直前くらいしか考えられないわけですが、これが驚くほど自然。アクシデントに発奮したかのSykesは伸びやかに弾き倒し、Galleyの穴を埋めるだけでは収まってない(笑)。つられるようにCozy、Lordも溌剌としていて、6人組よりは後の4人組に近いアンサンブルへと一晩で生まれ変わったようです。ところでこのジャケはどうにかならなかったんですかねぇ…。

BOOTLEG CD「NEED YOUR LOVE」(AUD録音)
'84年4月13日GOTEBORG, SWEDEN
DISC 1

1. Gambler 2. Guilty of Love 3. Ready an' Willing 4. Love Ain't No Stranger 5. Here I Go Again 6. Slow an' Easy 7. Guitar solo〜Crying in the Rain〜Soldier of Fortune〜Crying in the Rain
DISC 2
1. Keyboard solo〜Drums solo 2. Ain't No Love in the Heart of the City 3. Fool for Your Loving 4. Need Your Love So Bad 5. Slide It In 6. Don't Break My Heart Again〜We Wish You Well
 5人組の4公演目。普通レベルAUDで「HERE'S A SONG FOR YA!」よりはこもり気味ながら、歪みが少なく聴きやすいですね。ただテープスピードが若干速め……かな? 5人組のセットリストは6人組と変わらず、Sykes1人で弾くHere I Go Againが聴けるのはこの時期だけですね。

BOOTLEG DVD-R「STOCKHOLM SYNDOROME」(AUD映像)
'84年4月14日EISSTADION, STOCKHOLM, SWEDEN

1. Introduction 2. Gambler 3. Guilty of Love 4. Ready an' Willing 5. Love Ain't No Stranger 6. Here I Go Again 7. Slow an' Easy 8. Crying in the Rain (incl. Blindman / Soldier of Fortune) 9. Keyboard solo 10. Drums solo 11. Ain't No Love in the Heart of the City 12. Fool for Your Loving 13. Need Your Love So Bad / Thank You Blues 14. Slide It In 15. Don't Break My Heart Again 16. We Wish You Well
 5人組の5公演目。この日はスウェーデンのMONSTERS OF ROCKフェスなんだそう。画質は顔も判別できないレベルですが、音質はなかなか良好なAUD映像。ともかく映像が残っていただけでも驚きです。
 現時点でショウの全貌を知るには“そこそこのAUD”に頼るほかない5人組。どれか1つ選ぶなら映像付きのコレが一番良いような気もします…が、文句ナシに素晴らしいってワケでもないですからねぇ……むぅ。

BOOTLEG CD「LIFE AFTER PURPLE」(SBD録音?)
'84年4月14日EISSTADION, STOCKHOLM, SWEDEN
DISC 2

15. Ain't No Love in the Heart of the City 16. (Thank You Blues〜) Slide It In
 上記「STOCKHOLM SYNDOROME」と同日同公演から2(3)曲。映像も驚きでしたが、こちらはなんと(多分)SBD音源。やたら近い拍手がAUDっぽくも感じますが、音の芯の太さと近さ、ミキサーのミスまで克明に分かるサウンドはかなりライン臭い。しかもかなり上物の。完全収録の「MONSTERS OF ROCK」「STOCKHOLM 84」なるブートがLP・CDで存在するという話も聞くんですが……もしコレのフル版だとしたら5人組の決定盤確実。どなたかご存じでしたらご教授お願いします m(_ _)m


BOOTLEG DVD-R「MANDAGSBORSEN MASTER」
'84年4月16日"MANDAGSBORSEN" TV SHOW, GRAND HOTEL, STOCKHOLM, SWEDEN

1. Gambler 2. Guilty of Love 3. Love Ain't No Stranger 4. Ready an' Willing
TYGERS OF PAN TANG
Old Gray Whistle Test 1982

5. Love Potion No.9 6. Running Out of Time

 5人組の6公演目にして最終日。ホテルでTV番組用のパフォーマンスを収録、たった4曲ですがバリッバリのプロショット。昔からの定番映像ですが昨今になって格段にグレードアップ、大画面で観ても美しい抜群の画質・音質はまさに公式級です。いやホント「これ以上はムリなんじゃない?」ってくらいの最高級で、わずか6回だけの5人組がこれほどの品質で観られるのは奇跡的です。
 以前のヴァージョンと比べると番組最初のタイトル画面から収録され、終わりも一番長く観られます。ただし本来番組のエンドロールが流れるパートでは音とは違うシーンのスロー映像になり、クレジットは観られません。丁寧な編集で違和感はありませんが、今さら隠してどうなるもんでもなかろうに……とも(笑
 通常のライヴではないので座った観客に困るCoverdaleも見物(笑)ですが、演奏内容に手抜きはなく、この時期を知る最高のサンプルでしょう。これも私の宝物の1つです。
 さらにTYGERS OF PANG TANGが「Old Graywhistle Test」に出演した際の2曲も収録。コチラの画質/音質は本編よりは少々落ちますが、それでも上等です。まるで興味はないですけど(苦笑

BOOTLEG DVD-R「CANADIAN ASSAULT」
BOOTLEG DVD-R「LIVE IN GERMANY 1983 DEFINITIVE EDITION」
'84年4月16日"MANDAGSBORSEN" TV SHOW, GRAND HOTEL, STOCKHOLM, SWEDEN

1. Gambler 2. Guilty of Love 3. Love Ain't No Stranger 4. Ready an' Willing
 古くからの定番だけにDVD時代になってからもアップグレードを繰り返していまして、いくつかのタイトルがあります。その中で画像左の「CANADIAN ASSAULT」は2003年3月18日のAUD映像、画像右の「LIVE IN GERMANY 1983 DEFINITIVE EDITION」'83年ドイツ公演の定番映像のブートDVD-Rで、双方のボーナスに収録されています。どちらも「MANDAGSBORSEN MASTER」より前に発掘されたヴァージョンですので画質・音質とも落ち、番組冒頭と終わりが若干短い。その代わり?エンドロールは観られます。
 この2つの中で言うと音質なら「CANADIAN ASSAULT」、画質なら「LIVE IN GERMANY 1983 DEFINITIVE EDITION」が良いと思います。ただし、「CANADIAN ASSAULT」はReady an' Willingの最後でフェイドになってしまうのが大罰点。どちらも発掘当時は画期的だったんですけどね。

BOOTLEG CD「LONDON BITES」
'84年4月16日"MANDAGSBORSEN" TV SHOW, GRAND HOTEL, STOCKHOLM, SWEDEN

DISC 2
5. Gambler 6. Guilty of Love 7. Love Ain't No Stranger 8. Ready an' Willing
 '84年4月1日Hammersmith公演のAUDブートにも音声だけがボーナス収録されています。結構昔のタイトルの割に音質は良いのですが、それでも「MANDAGSBORSEN MASTER」の方が上ですね。私は音派なのでDVDから音声だけを抜いて聴いています。

スペースが余った(笑)ので余談。私は「SLIDE IT IN (UK Mix)」って傑作だと思います。でもUSリミックスはあまり感心しないんですよね。理由は色々とありますが、その1つはSykesのオーバーダブ。彼のセンスに文句はないものの、だからこそなおのこと“完成品にちょびっとダビング”なんて汚れ仕事はいただけない。やっぱり弾き直すからにはいちから自分色に染め変えたリメイクじゃないとね。ってことで、私は「SLIDE IT IN (US Remix)」を聴くより、5〜4人組のSBDライヴから集めたCD-Rに手が伸びます。このTV放送はそんなCD-Rを作る時の大事なソースなんですよ。


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